インプラント治療はこういった方にお勧めしたい
歯を失った場合の治療方法には、インプラント治療の他にも入れ歯やブリッジ治療があります。
それぞれの治療にメリット・デメリットがありますが、インプラント治療は特に下記のような患者様にお勧めできる治療方法です。
入れ歯が合わず、何度も作り直している方
入れ歯の場合、噛む度に歯肉や顎骨に過剰な負荷がかかるために、歯肉や顎骨は徐々に痩せていき、入れ歯との間に隙間ができてしまいます。フィットしていない入れ歯は違和感が大きいだけでなく、硬いものを噛むと痛みが出てしまう場合もあるため、合わなくなる度に作り直す必要があります。そのような経験をされて入れ歯に不満を持っている方にはインプラント治療がお勧めです。
インプラント治療では、インプラントがしっかりと顎骨に固定されるため、歯肉や顎骨は痩せにくく、硬いものでも天然歯のように難なく食べることができます。
食事を楽しみたい方
入れ歯の場合、噛む力は天然歯の1/3程度になってしまうため、どうしても硬いものが食べにくくなってしまいます。 また、入れ歯やブリッジは歯肉との隙間に食べ物が挟まりやすく、食事の際に不快感を覚えることがあります。
さらに総入れ歯の場合では、歯肉全体を入れ歯が覆うことになるため、食べ物の温度や食感が分かりにくくなり、食べ物を味わう楽しみが少なくなってしまいます。
食事を楽しみたい方には、天然歯に最も近い感覚で食事ができるインプラント治療がお勧めです。
人前で話す機会の多い方
人前で話しをする機会が多い職業の方、サービス業、営業職の方などは、発声もはっきりさせる必要があります。しかし、入れ歯を使い始めてすぐは、発音のしづらさを感じますし、前歯をブリッジで治療した場合では、歯肉との隙間から息が漏れて発音がしにくくなってしまうことがあります。
インプラント治療では、発音やしゃべりにくさを気にすることなく会話ができるため、人前で話す機会が多い方にお勧めです。
天然歯を傷付けたくない方
ブリッジ治療の場合、ブリッジを支える土台とするために、歯を失った部位の両隣の歯を、たとえ健康な歯でも削る必要があります。削られた歯は、弱く脆くなってしまうため、寿命は短くなりがちです。
また、部分入れ歯の場合は、周囲の天然歯にバネを引っ掛けて固定するため、固定源となる天然歯に負担を掛け続けることになり、これも天然歯の寿命を短くします。
一方、インプラント治療では天然歯を傷付けることはありません。
治療後にきちんとケアができる方
インプラントを支える周囲の歯肉や骨は、歯周病にかかる可能性があります。歯周病によるインプラントの脱落を防ぎ、インプラントを長く使うためには、治療後のケアが必要不可欠です。
インプラントは口の中を特に清潔に保てる人でないと、使用を継続することができないといっても過言ではありません。
また、毎日きちんと歯磨きをしていても、除去しきれない汚れもあります。また、噛み合わせは日々変化しているので、その影響でインプラントにトラブルが起こる可能性がります。
ですから、インプラント治療は日々のケアを十分に行ない、治療後にメンテナンスをしっかり受けられる方にお勧めできる治療方法です。
インプラントにすると
インプラントにした場合のメリットには、下記のようなことが挙げられます。
噛むときに違和感や痛みがない
インプラント治療では、インプラントが顎骨に固定されているので、入れ歯のような装着した際の違和感がなく、噛むときに痛みもありません。
また、何かのはずみではずれる心配や、合わなくなることで作り直す必要もありません。
顎骨や歯肉が痩せにくく、口元のシワができにくい
インプラント治療では、顎骨に埋め込んだインプラントが天然歯の歯根に近い役割を果たします。噛む際に適度な刺激を顎骨と歯肉に与えるため、入れ歯やブリッジと比較すると顎骨や歯肉が痩せにくく、口元にシワができにくいという特長があります。
天然歯と同じように食事を楽しむことができる
インプラント治療では入れ歯のように人工歯が外れる心配やブリッジのように食べ物が挟まる心配がなく、天然歯に近い感覚で噛むことができます。
また、食べ物の食感や温度、味もしっかりと感じられるため、食事を楽しむことができます。
スムーズに発音できる
インプラントは天然歯のように顎骨に歯根の代わりとなるインプラント体を固定するため、隙間やガタつきなどのお口の中の異物感がないため、発音の際に空気の流れを阻害することなく、スムーズに発音することができます。
周りの天然歯の健康を保ちやすい
インプラントは周囲の天然歯に負担を掛けることなく、歯の機能を補うことができるので、入れ歯やブリッジと比較すると周りの天然歯の寿命を縮める心配がありません。インプラントの人工歯と同時にしっかりと周りの天然歯もケアすることで、歯の健康を保ちやすくなります。